「じゃ、今日は失礼しますっ!」


丈流くんは川島先輩にペコッと頭を下げるとあたしの肩を抱いたまま外へ出た 


「クソッ!!」


丈流くんは外に出るなり、玄関にあった石を蹴飛ばした 


「丈流くん…?」


「あぁ…わりぃ…イヤな思いさせたな?」


「ううん…平気だよ。丈流くんがいてくれたから」


「そうか?…でも、マジで気を付けた方がいいな。

あの先輩しつこいから、亜耶が手に入るまで執念で追いかけてくるかもしれねぇ…」



「えぇ?!…怖いよ」



「あんまり…もうここには来ない方がいいぞ」



丈流くんが切なそうにいった 


「そんな…そしたら、丈流くんにも会えないじゃん!絶対イヤだよ!」


「亜耶…俺なんかやめとけ…」


「丈流くん…?」