夏の風



あたしは、トイレに行くと言ってボックスの外に出た 


外はすっかり暗くなっていたけど、夏の暑さでムッとしている 



あたしは風を求めて駐車場のベンチに座った 



「暑っ…全然風ないないじゃん」



あたしがボソッと呟くと 


「お前、独り言怖いぞ!」


「ええっ?!」


後ろから突然声をかけられビックリして振り返ると、タバコをくわえた翼くんが立っていた 



「もう!脅かさないでよ!」


「別に脅かしたわけじゃねぇよ?タバコ吸いに来たらお前がいたから、声かけただけだよ」



「そっか…まぁ、座ったら?
ねぇ?もしかして緊張してるの?」


あたしはちょっとイタズラっ子っぽく聞いてみた


「お前…面白がってんだろ?」