「そうだよ!亜耶は俺の大切なペットだ!良かったな問題は解決した」


えぇっ!!そうなの?! 


あたしがわかったのは確実に丈流くんに振り回されているってこと 



「ホラ、早く乗れよ!置いてくぞ!」


「あっ!待ってよ!」


あたしはまた丈流くんの背中にしがみついた 


バイクはさっきよりスピードを落としながら走った 




駅に着くと 


「週末も来いよ?」


丈流くんはバイクにまたがりながらあたしの頭を撫でた 


あたしは丈流くんの笑顔につられて 


「うん…またね」


と言ってしまった 




ブォン…ブォン… 


あたしは明るい駅を背にしていつまでも丈流くんを見送った