夏の風



「はい!ビールでも飲めよ」


あたしを追いかけてきた陸がビールをくれた


「…ありがとう…ねぇ陸も複雑?ナミは元カノでしょ?」


「う〜ん…まぁな。でも、女なら誰だって丈流さんのこと良いなって思うんじゃねぇ?カッコ良すぎるよな」


陸はビールをグビグビっと飲み干し片手で缶をグシャッと潰した


しばらくお互い口もきかず外の石段の上に座りビールを飲んだ 




「あたし…帰るね」


「えっ?もう?まだ早くねぇ?」


「うん…でも明日学校あるし…カバン取ってくる」


あたしは家の中に入りカバンを取ると 


「志乃〜!ごめん、先帰る〜!」


と、大きな声で言った


「えっ?亜耶?」


志乃の驚く声と……丈流くんの姿が目に入った