夏の風



「丈流く〜ん!会いたかったぁ〜」


と、丈流くんに抱きついたのはさっきのナミだった 


あたしは完全に出遅れ、タイミングを失っていた 


志乃が遠くからあたしと丈流くんを不安そうに見つめていた 


「丈流おせぇよ!自分で集合かけといて、どこで飲んでたんだよ!」


純くんが丈流くんを問い詰める 


丈流くんは既にかなり酔っ払っていた 


「川島先輩につかまってよ〜今まで飲まされてた」


その会話の間もナミはずっと丈流くんに抱きついたまんまだった 


「ナミって、丈流くんの彼女なの?」


あたしはたまらなくなって陸に聞いた 


「違うよ。ナミは丈流さんが好きなんだけど、丈流さんには優里さんって彼女がいるから」


「陸はその優里さんって人に会ったことある?」