夏の風



「ねぇ?陸、聞きたいことがあるんだけど…」


「何?何でも聞いて?」


陸の笑顔につられてあたしは聞いてみた 


「今日、何で丈流くんいないの?」



陸の顔から一瞬笑顔が消え 


「丈流さんのこと知ってるの?」


「うん。この前の日曜日初めて会ったの。あたし、今日丈流くんに会いにきたんだよ」


陸はあたしの言葉を聞くと、俯きながら 


「丈流さんだけは止めておけよ」


と、切なそうな声で言った 


「何で皆そんなこと言うんだろう?」


「他にも言われたの?」


「シンくんに…」


「シンさん言うんじゃ尚更だよ。」



「何で…わかんない…」


「今わかんなくても、ぜってぇわかるって!」



と、陸が言った時


「わりぃ〜遅れた!」


丈流くんだっ!! 


会いたかった丈流くんがリビングに入ってきた