夏の風



サキはいつの間にかまたシンくんと姿を消していた 

志乃は人見知りしない性格ですっかり輪に入り込みビールを飲みだしていた 


あたしは丈流くんが何でいないのか聞きたいのに聞ける人がいなくて途方にくれていた 


そこにさっきの陸が缶ビールを持ってきてくれた 


「はいっ!ビールで良い?」


「あっ…うん、ありがとう」


丈流くんならビールじゃないお酒持ってきてくれたかな 


あたしは陸から渡されたビールを一口飲んだ 


暑さで喉が乾いていたせいかいつもより美味しく感じてグビグビ飲み、程よく酔いが回ってきた 


「ねぇ?名前なんていうの?」


「亜耶…」


「亜耶ちゃんかぁ〜可愛いじゃん」


陸は笑顔で色々話し掛けてきた 


けっこう話しやすくって、あたしが2本目のビールを飲む頃にはすっかり仲良くなっていた