夏の風



シンくんの家に着いた頃には4時近かった 


「けっこう時間かかったね〜」


と言う志乃の言葉も耳に入らない様子でサキは手鏡で最終チェックをしシンくんの家の玄関を開けた 


あたしはシンくんの家の前を振り返った 


ない…? 


丈流くんのバイクないじゃん… 


あたしは一気にテンションが下がり、どっと疲れが出てきた 


シンくんの家のリビングには純くんやヤスくんの他に知らない人が沢山集まっていた 


中にいたハデな女の子と男の子が近づいてきた 


「あたしナミ〜学校行ってれば高2、宜しく〜!」


「こいつ、中退して今フリーター。仲良くしてやって?」


「うるさい、陸!彼氏ズラすんなっ!」


ナミは陸っていう男の子に怒鳴るとリビングの中に戻っていった 


「オレも皆とタメ。ちなみにナミの元カレ。陸っていうんだけど、宜しくな!」


陸は人懐っこい笑顔であたし達に話し掛けてきた 


背はあまり高くなく、志乃と変わらないくらいだった