今日はバレンタイン



高校生活最後のバレンタインにあたしは朝から張り切っていた



丈流くんにトリュフを作るため、朝早くから起きて料理本を片手に格闘していた




「亜耶〜?こんなに散らかしてど〜するの?」



呆れ顔のお母さん…でも今は大切な助っ人だ!




「お母さん!チョコが溶けな〜い!
早くしないと間に合わなくなっちゃう…」



「しょうがないわね…温度じゃない?
貸してごらん?」




「ありがとう」



あたしは笑顔で答えるとお母さんにバトンタッチした