夏の風



偶然空いていた部屋はちょっと大きめで、もしかしたら高かったんじゃないかと思う



でも、丈流くんはそんなこと気にもしない様子で



「亜耶?ケーキ今食う?」



と言いながら、イチゴが沢山乗ったホールケーキを箱から取り出した



「うわぁぁ!美味しそう!!食べたいっ!」



「でも、一つ問題がある」



「えっ?何?」



「ケーキ切るナイフもなきゃ、フォークもない」



「え〜っ!じゃぁ…食べれないね…」




「いや…今食わなきゃ意味ないだろ?」



そう言うと丈流くんはケーキの箱を破り、それをナイフ代わりにしてケーキを切り出した