夏の風



丈流くんの車に乗り込みホテルへ向かう




でも…クリスマスイヴの夜に空いてるホテルなんてあるの?!



あたしの不安を余所に丈流くんの車は煌びやかなネオンのラブホテル街に滑り込んだ




ホテルはどこも【満室】の文字が並んでいた




「ねぇ?どこも空いてないんじゃないの?」




「亜耶…俺から逃げられると思うなよ?」



丈流くんはハンドルを握りながら、ニコッとあたしに笑顔を見せた




いや…そうじゃなくて…




でも、そんな丈流パワーが届いたのか数件目のホテルに奇跡の【空室】という文字を見つけた



「なっ?俺に不可能という文字はない!」




サスガ!!




あたしは改めて丈流くんのパワーを認めた