夏の風



「名前何ていうの?」


「えっ…あたし…亜耶」


「アヤちゃん?可愛いね、オレ、丈流(タケル)宜しくな」


整った顔立ち、時折見せる甘い笑顔、少しウェーブのかかった茶色い長い髪 


あたしは丈流くんに見とれながら、たいして飲めないビールをグビクビ飲んだ 


すっかり酔いが回ってきた頃 


「酒ねぇ〜ぞ〜!」


誰かが騒ぎだした 


見ると確かに沢山あった缶ビールや酎ハイが空になって部屋中に転がっていた 

「ヤスはどうした?」


丈流くんが言った 


「ヤスはとっくに潰れてるよ!ったくこいつは使えねぇ!」


ヤスって人はどうもパシリらしい 


皆に足でゴロゴロ転がされていた