夏の風



「お…おはよう、お邪魔します…」







「藤咲さんだぁ!」

「おはよう!」

「おはよう!いい天気だね!」




部屋にいたみんながあまりにも自然に笑顔で声をかけてくれるから、あたしは涙が溢れてきた



そんなあたしの背中を笹本さんがそっと撫でてくれている


笹本さんの細くて小さな手がこれほど心強いとは思わなかった



「藤咲さん、良かったら座って?」


ポロポロと涙を零すあたしにグループの中でも一番美人の須藤さんが座布団を出してくれた


「あ…りがと…ック」


あたしはその優しさに更に涙を零した




言わなきゃいけないと思った


何も聞かずに優しく接してくれるみんなに、ちゃんと説明しよう


わかってもらえるかわからないけど…


怖いけど…


あたしの話しを聞いた上でみんなに判断してもらおう


あたしがここにいてよいかどうか