夏の風



あたしはホテルの廊下に立ち尽くした


出てきたもののどうしよう…


寝てないし…疲れた


あたしは廊下に座り込み途方にくれていた


そんなあたしの頭の上から優しい声がした



「藤咲さん?おはよう」


声の方を見るとクラスメートの笹本さんだった


「あっ…おはよ…」


笹本さんは朝なのに爽やかな笑顔で


「藤咲さん、こんな所でどうしたの?」


と聞いてきた


笹本さんは小柄で真面目な頭のよい子という印象のクラスメートで、体育のダンスを一生懸命教えてくれた子だった



「あの…ちょっと部屋で色々あって…あっ!でも気にしないで!大丈夫だから!」


あたしは無理やり笑顔を作ると笹本さんに言った