…しかし、
かげちんの策略はそれだけでは終わらなかった。
放課後。
部活に出ていた私は、パート練習の途中でみぽりんにも呼び出されてしまった。
彼女と向かった先はこれまた相談室で。
中に入ると、やっぱりみぽりんと向かい合って腰掛けることになった。
…そういえば、こんなふうにみぽりんとふたりっきりになるのは初めてのような気がする。
一体何の話だろう…?
こうして彼女の前に座ると、何だかいろんなことを見透かされている気がして、急に足がガクガクしてきた。
みぽりんは私の顔をじっと見ると、いつもの調子で話し始めた。
「志保さ…、最近何かたるんでない…?」
「え…?」
「影山先生から聞いたんだけど、実力テストの結果、最悪だったんだって…?」
「あ…」
何だ…、
何を言われるかと思ったら、その話か…。

