「志保にはホント感謝するよ」 ユキちゃんが携帯電話をしまいながら照れくさそうに言った。 「実は俺の彼女が動物好きでさ…。ペットショップの前とか通る度に、ずっと何か飼いたい飼いたいって言ってたんだよね」 「え…?」 「でもアパートじゃ大きな動物なんて飼えないだろ…?ハムスターならこっそり飼うのにちょうどいいよな」 「……」 頭にみぽりんの顔が浮かんだ。 ユキちゃんがみぽりんと付き合ってることは恭平さんから聞いてはいたけど、 こう本人から聞かされると、やっぱりショックも倍増だった。