初恋グラフィティ


そんな私の提案に、ユキちゃんはにこっと笑ってくれた。




「そうだな…。じゃあ、そうさせてもらうよ…。一応携帯の番号交換しとこうか…?」




わ…。


ユキちゃん情報、もう1個ゲットだ…!






私達は携帯電話の番号を教え合った。




私の番号がユキちゃんの携帯に登録されて、


ユキちゃんの番号が私の携帯に登録される。




たったそれだけのことだけど、私にとってはすごい前進だった。




嬉しい…。



ホント嬉しいよぉ…!






…けど、


そう思ったのも束の間、




私はその後すぐに奈落の底へと突き落とされるのだった。