「そっか…」 恭平さんはハンドルの上に頬杖をついた。 「じゃあ言うけどさ…、いるよ」 「え…?」 「いるよ、幸男、彼女」 …それは、 全く予想していなかったことではないけど、 ショック、という言葉では言い表せないほどの思いが私の心を一撃した。