私がユキちゃんを好きになったのは、ごく単純な理由からだった。 恥ずかしがりやで引っ込み思案の私は、 幼稚園の頃から友達を作るのが苦手で、いつもひとりでいることが多かった。 ひとりっ子で家に帰ってもさみしくしていた私を唯一相手にしてくれたのが、 彼…ユキちゃんだったのだ。