私達はまず斎主さんから御祓いをしてもらって、祝詞を読んでもらって、三々九度の杯を交わした。
(私は飲むふりをしただけだったけど。)
もちろん、結婚指輪の交換もした。
指輪は恭平さんが用意してくれたのだけど、
私がユキちゃんに渡したシンプルな指輪は、彼の左手薬指にすんなり納まった。
それから私達は誓詞を読み上げ、ふたりで永遠の愛を誓った。
最後に神前に玉串を捧げ、列席者全員でお神酒を分け合うと、
式は無事お開きとなった。
それはおそらく30分くらいかかったのだろうけど、
私にはあっという間の、
ほんの一瞬の夢のような出来事に思われてならなかった。
だって、
ずっと夢見てたことがいきなり現実になったんだよ…?
驚きと戸惑いが大きかったけど、
やっぱり嬉しくて、
地に足がついてないって感じ。