「お母さん…」
止めどもなく涙があふれた。
今日は泣かないと決めていた私だけど、お母さんの日記を読んでいたら、やっぱり涙腺がゆるんでしまった。
恭平さんのお母さん、
私のこと、こんなに考えてくれてたんだ…。
日記帳をテーブルの上に置き、鼻をぐすぐす鳴らしていると、
恭平さんが近くにあったティッシュボックスを私の前に置いてくれた。
「読み終えた?」
私はうなずいた。
「そう」
恭平さんは何本目かのタバコを片手に、私の顔をじっと見ながら言った。
「結局、母さんが君のことで俺に相談してくれることはなかったんだけど、それはきっと母さんが俺のこと、傷つけたくなかったからだと思うんだ…」
「ん…」
私は再度うなずいた。

