翌日。
私は実家から結婚式場に行くことを見越して、ハムスターと恭平さんのお母さんの着物を抱えて自分の家に戻った。
実家にいる間もユキちゃんのことが気になっていたけど、
私は外出することを控えていたし、ユキちゃんも年度末で忙しいのかあまり家にいないみたいで、
私達が顔を合わせることは全くなかった。
誕生日には恭平さんからお祝いメールが届いたけど、ユキちゃんからは何の音沙汰もなかった。
それはそれで不思議じゃないんだろうけど、
誕生日くらい好きな人と祝いたいと思う自分がいて、
それが叶わないという現実は私の心を落胆させた。

