「待受、ハムスターなんだ?」
「えっ…」
私はバカにされたような気分になった。
確かに私の携帯電話の待受画面は、うちで飼ってるジャンガリアン・ハムスター2匹の写真だ。
「それが何か…?」
私が答えると、恭平さんはにやっと笑った。
「ちょうどいいや…。今日の幸男情報だけど、あいつもハムスター好きかもよ」
え…?
…ていうか、
何でそこでハムスターが出てくるの…?!
私は今日、ユキちゃんの引っ越し話や女性関係について聞きたいと思って来たのに…(泣)。
恭平さんは更にハムスターの話を続けた。
「ねえ、このハムスターって君が飼ってるの?」
「え…?」
私は一応うなずいた。
「ツガイ?」
「そうですけど…」
「へー。じゃあさ、そいつらに子どもを産ませて、その子どもを幸男にあげてごらん…?めっちゃ喜ぶと思うよ」
私は彼を疑った。
「それ、本当ですか…?」
あんなことをされた後だ。
彼の話は何となく信じられなかった。

