久々にかけた電話は、今日はすんなりユキちゃんにつながった。 〈志保…?〉 ユキちゃんの声が聞こえた。 「あ…、ユキちゃん…?」 恭平さんのお母さんをなくした悲しみとユキちゃんにつながった嬉しさとで、私の心はどうにかなりそうだった。 〈どうした?〉 「ごめんね、こんな遅くに…」 普通に話したいのに、涙やいろんな感情が込み上げてきてうまく話せない。 それでもユキちゃんが 〈何かあったの…?〉 そう言ってくれたとき、私は自分の苦しみを全部彼に打ち明けていた。