初恋グラフィティ


「嘘つくなよ」


「えっ…?私…、別に嘘なんか…」


「そういう悪い子は、罰を受けなきゃいけないな」


「え…?」


「志保ちゃんはもう俺の奥さんになるって決めたんだろ…?だったらもう幸男とは会わないって約束しろよ…。あいつとはもう口をきかないって」


「そんな…」




そんなの、約束できないよ…。




「約束できる…?できない子にはこうしちゃうよ…?」




恭平さんはそう言うと、いきなり私にキスをしてきた。




「…っ!」




ユキちゃんとしたときと違って、何だか苦いタバコの味がした。



唇を合わせたときの感覚にも違和感があった。




「幸男には絶対渡さないから」




そう言うと恭平さんは、そのまま唇を頬や首筋に移動させていった。




「嫌っ…!」




私は抵抗したけど、


恭平さんは制服のブレザーとシャツのボタンを外しにかかった。




「大丈夫。お腹に負担はかけないようにするから」