「そっか…」 うなずく私に、ユキちゃんはちらっとこっちを見て言った。 「だから志保のこと、また毎朝学校まで送ってってやるよ」 「え…?」 「遠慮は無用だよ。前からそうしてたんだし」 「えっ…」 …そんな、 そんなこと言われても、こっちとしても戸惑うだけだよ…。 だって私、 もうこんなふうにユキちゃんの車に気軽に乗れるような立場にないんだよ…? 恭平さんと結婚して、彼の子を産むことにしたんだよ…? そんな私がユキちゃんと一緒にいられるはず…、 ない…。