「お母さん、どうして私がユキちゃんの子を妊娠したって…」 「だって、隣の奥さんがユキちゃんと志保は付き合ってるみたいよって言ってたから…」 「……」 …そっか。 普通に考えれば、やっぱり付き合ってる人の子を妊娠したって思うよね…。 妊娠がばれてしまった以上、私はもう自分を取り繕う必要がなかった。 母にはユキちゃんの子どもを妊娠してると勘違いされちゃったけど、私はそれを訂正せず、とりあえずふたりに頭を下げた。 「ごめんなさい…」