初恋グラフィティ


「やっぱりそうなのね…」


「……」




私はその場に立ち尽くしてしまった。




母はかげちんの方を向き直ると、弱々しい声で言った。




「申し訳ございません…。本当は私、娘の様子がおかしいのは、この子が妊娠したせいじゃないかって思ってたんです…」


「えっ…、妊…、娠…?」




かげちんの表情が固まった。




うそ…。






お母さん、


私が妊娠してること知ってたの…?!