私がため息をつくと、 「へー」 恭平さんはハサミを動かす手を止め言った。 「何か志保ちゃんてかわいいね」 「え…?」 「あいつのこと、いろいろ教えてあげてもいいけどさ、俺の情報提供料はちょっと高くつくよ…?それでもいい…?」 「えっ…」 高くつくとは一体どれくらいだろう。 バイトしなきゃなんないくらいかな…? …そう思ったときだった。