初恋グラフィティ


私の言葉に、みぽりんは更にわからないという顔をした。




「じゃあ何…?恭平が手術の費用を出してくれないことを心配してるの…?」


「いえ…」


「もしそうだって言うんなら、お金は私が立て替えといてあげるし、あいつが手術の同意書にサインしてくれなければ、警察に被害届を出せばすむことなんだしさ…。そんなに重く考えなくていいのよ…?」


「警察…?」




私はその言葉にドキッとした。



「そうよ。警察に行って乱暴されましたって言えば、同意書のサインがなくても中絶手術は受けられるのよ」




警察…。




乱暴されたと言っても、私達の間ではちょっとした取引の話も出ていたから、


警察に被害届を出すというのはちょっと違うような気もする…。



私にも非がなかったとは言えないし…。