私は心にわき上がるそんな感情を思い切ってふたりに話してみた。
するとみぽりんが3度目のため息をついた。
「志保さ…、中絶して不妊になったらどうしようとか思ってる…?」
「え…?」
「だって志保の話を聞いてると、いろいろ理由つけて単に手術から逃げようとしてる感じなんだもの…。こないだの話を聞いて、子どもを堕ろすの怖くなった…?」
「あ…、別にそういうわけじゃ…」
「大丈夫よ。私は人より運が悪かっただけで、中絶した人みんなが私みたいになるわけじゃないんだし…」
「だからそういうわけじゃないんですけど…」

