初恋グラフィティ


私とユキちゃんが適当に座ると、


恭平さんは冷蔵庫から缶入りのアルコール飲料やウーロン茶のペットボトルを出してきて、


それをつまみやスナック菓子と一緒にテーブルの上に並べた。




「幸男は今日酒飲めんの?」


「いや…」


「そっか。それは残念だな」




恭平さんはグラスふたつにウーロン茶を注ぐと、それを私達の前に置いて、自分は缶ビールを手に取った。




「じゃあ乾杯しようか」




恭平さんがそう言ったとき、




「その前にちょっといいか…?」




ユキちゃんが口を開いた。




「何だよ…?」




恭平さんの問いに、ユキちゃんが真剣な表情で答えた。




「恭平…、お前志保に乱暴したってホントかよ…?」


「え…?」