「キーコ…」


「ん?」


「絶対、誰にも言わないって約束してくれる…?」


「え…?」




私は右手の小指を彼女の前に差し出した。




「いいから約束してくれる…?あと何を聞いても驚かないって…」


「志保…」




キーコは私の気持ちをすぐに察してくれたようで、自分の小指を私のそれに絡ませた。




「わかった…。約束、ね…」






私はキーコに恭平さんの子どもを妊娠してしまったこと、


そしてそれをみぽりんに相談したことなどを打ち明けた。






話が終わると、キーコは私を抱きしめ涙声で言った。




「ごめんね…。私があんたにユキちゃんの親友に探りを入れればって言ったせいだよね…。ホントごめん…。勘弁してね…」


「別にキーコのせいじゃないよ…。私が勝手にしたことだし…」


「そう…?」


「うん…」


「ホントごめんね…」


「だからそんなに謝らなくていいから…」




私は何とかキーコをなだめた。