初恋グラフィティ


するとユキちゃんは私の手をゆっくりほどいて言った。




「じゃあ聞くけど…」


「何…?」


「志保はずっと俺の側にいるって約束してくれるの…?」


「え…?」


「約束してくれる…?絶対俺から離れないって…」




そんなの…。




「当たり前じゃない…!」




私は大きくうなずいたけど、




「ホントに…?ホントに実穗みたいに、そのうち他の男のところへ行ったりしない…?」




ユキちゃんは心配そうな顔をしていた。






何…、


ユキちゃん、そんなこと心配してるの…?




「そんな心配無用だよ…。だって私、ずっとユキちゃんだけを見てきたんだよ…?これからだってきっと…!」




私がそう言うと、ユキちゃんは再度念を押した。




「ホントに…?」


「ホントだって…!」


「約束できる…?」




私はまた首を縦に振った。




「約束する…。だって私、ホントにユキちゃんのことが好きだもん…」