私はテレビの主電源を消すと、ユキちゃんの前に立って彼を見下ろした。
「何だよ…?」
ユキちゃんが私を見上げた。
「ユキちゃんさ…、みぽりんのことでショックなのはわかるけど、私だってユキちゃんに元気出してもらおうと頑張ってるんだから、そんなふうに私のこと邪険にしないでよ…!」
するとユキちゃんも立ち上がり、私の前で頭を下げた。
「ごめん…。志保の気持ちはありがたいと思ってるよ…。でも、今はそっとしといてほしいって言うか、ひとりでいたい気分なんだ…。ごめん…」
そんなぁ…。
そんなこと言われても、こっちだってそう簡単に引き下がれないよ。
「でもユキちゃん、ひとりになるとみぽりんのことばかり考えて落ち込んじゃうって言ってたでしょ…?だったら誰かが側にいた方がいいんじゃないの…?その方がみぽりんのことも早く吹っ切れるんじゃない…?」
私の言葉に、ユキちゃんは気まずそうにうつむいた。

