洗面所と台所を過ぎて通されたのは、家具や電化製品の少ない部屋だった。
それでも洗濯物が干されたままだったり、テーブルの上にコンビニ弁当の空容器が重ねてあったり、布団も敷きっぱなしになっていたりして、
あまり落ち着かない感じがした。
カーテンが閉められた窓の下には、一緒に買いに行ったハムスターのケージが置いてある。
そういえばあの子、元気かな…。
そう思って覗いてみると、ケージ内にハムスターの姿はなかった。
どうしたんだろ…?
私はケージの扉を開け、中にあるハムスターの家に手を突っ込んでみた。
…すると、
指先にあたったのは硬く冷たくなったハムスターだった。

