初恋グラフィティ


「あのさ、志保…、俺別に気ぃ遣ってくれなくてもいいって言ったろ…?」


「え…?」




ユキちゃん、やっぱりまだ機嫌悪い…?




「でもほら、こんなに材料買って来ちゃったしさ…。私作るから一緒に食べよう…?」




大きなビニール袋を持ち上げて見せると、


ユキちゃんはまたため息をついたものの、仕方ないなと私を中に入れてくれた。