「美月から、誘ってくれたの初めてだね。」「そうだね。」
「いつも俺からだから。」
笑った。

「それで・・・。」
話を切り出そうとしたら、遮られ、
「ご飯食べに行こう!」
「はい。」
話せなくなった。
「今日は、お寿司にしよ。」
「はい。」
「決まり。最近、仕事はどう?」
「仕事?順調かなぁ。後輩がいて、なかなかクセがあって大変だけど、面白い。」
「面白いって・・・?」
「なんか、いつもドタバタしてて、落ち着けって言ってもダメで(笑)」
「美月もそんな感じだったんじゃないの?」「そうです。だから面白くて。
 3年前は、私も、バタバタしてたなぁって。可愛いんですよ。」

店についた。
カウンターのお寿司屋だった。

『ここでは話しにくいから、帰りにしよう。』