雄介くんが話を切り出した。
「で、告白された人と付き合うの?」
「いや、わかんないです。考え中」
「好きなの?」
「好きと言われれば好きだけど、わからない。理想の男性って感じ。」
「ふーん。」

沈黙。

「じゃあ、俺が付き合ってって言ったら?」
「は?」
「俺は、好きでもない人と、海まで行ったりしない。」
「でも、女いっぱいいるでしょ?」
「じゃあ、全部切る!」

『できないくせに。なんなん?』

「じゃあ、切ったら考えます。」
「わかった。」

雄介くんは帰って行った。
『なんなん?嵐のようにきて、かき乱すだけ、かき乱して帰ってったわ。』
でも、胸が締め付けられるように来るしかった。