「必死な思いでホームから出て、地上に出た時、桐乃がけがしていることに気づいた。処置をしようと英語で話しかけた時、桐乃が日本人だって知ったんだ。無我夢中すぎて、桐乃がけがしていることも、日本人だってことも分からなかった。」
紫苑はそう言って、そっと私の足に触れると、足首を出した。
そこには長さ5センチほどの切り傷のあとがある。
「痕、残っちゃったな。」
大きな手で撫でる紫苑の表情が辛そうだ。
「桐乃は犯人たちのすぐそばにいて、足を切りつけられたらしい。でも、走って逃げたんだって教えてくれた。その途中で旅行かばんや手持ちのバックを無くしたらしい。」
卒業旅行に来ていたんだ。
「桐乃の処置をしてから、俺は次々にホームから出てくるけが人の処置を始めた。」
紫苑は外科医だと聞いた。
「自分もけがしてるのに、悲惨な状況で、言葉もわからないまま桐乃は俺の手伝いをしてくれたんだ。現場はきれいごとじゃない。かなり悲惨で残酷な状況だった。俺たちが助けようとした人も亡くなっていった。それでもなりふり構わず、桐乃は助けようって必死になってくれた。」
紫苑は私の足から手を離し、そっとお腹まで布団をかけながら話を続ける。
紫苑はそう言って、そっと私の足に触れると、足首を出した。
そこには長さ5センチほどの切り傷のあとがある。
「痕、残っちゃったな。」
大きな手で撫でる紫苑の表情が辛そうだ。
「桐乃は犯人たちのすぐそばにいて、足を切りつけられたらしい。でも、走って逃げたんだって教えてくれた。その途中で旅行かばんや手持ちのバックを無くしたらしい。」
卒業旅行に来ていたんだ。
「桐乃の処置をしてから、俺は次々にホームから出てくるけが人の処置を始めた。」
紫苑は外科医だと聞いた。
「自分もけがしてるのに、悲惨な状況で、言葉もわからないまま桐乃は俺の手伝いをしてくれたんだ。現場はきれいごとじゃない。かなり悲惨で残酷な状況だった。俺たちが助けようとした人も亡くなっていった。それでもなりふり構わず、桐乃は助けようって必死になってくれた。」
紫苑は私の足から手を離し、そっとお腹まで布団をかけながら話を続ける。



