記憶喪失の妻は一途な夫(外科医)に溺愛される

検診は一緒に行こうと決めている。
私には英語の診察は難しい。
その話をしたときに、彼は私にエコーをみると自分には性別が分かってしまうことを言っていた。

「うーん・・・早く知りたいかも・・・」
「了解。わかったら教える。楽しみだなー。やっと赤ちゃんのもの買い物できる。」
「うん」
「一緒にツリーも選びたいし、飾りつけもしたい。赤ちゃんの物も買いに行きたいし。まだまだデートしないとだな。」
自分のブラックコーヒーを飲みながら、言う紫苑の穏やかな表情に私は安心する。

少し前までは不安だらけだったのに。
「体調、どう?落ち着いた?」
「もうすっかりお腹の張りもよくなってる。」
「よかった。じゃあ、次の場所に行こうか。」
「うん」
紫苑は先にたちがあり、私が立つのを手伝ってくれる。