記憶喪失の妻は一途な夫(外科医)に溺愛される

日本の美術館をいくつか見たことはあった私。
でも、規模が違う。

全く違う。

私たちは興味を持つ作品も、惹かれる作品も同じものが多くて、似ている部分が大きいと感じた。

「疲れてない?」
途中、少しだけお腹が張ってきた私。
美術館の中にあるカフェで休憩することにした。

「平気?車に戻る?」
「大丈夫。座っただけでも落ち着いてきたし。」
そっと自分のお腹に触れると、向かい合わせの椅子に座っていた紫苑も立ち上がり私の方に近づく。
「本当だ。張り、治まってきてるな。」
「うん」
「あったかいの飲んで、体温めようか。」
「うん」