記憶喪失の妻は一途な夫(外科医)に溺愛される

不思議だ。
自分以外の誰かの幸せそうな顔に、まるで自分の事のように幸せな気持ちになる。

きっと彼も同じ気持ちを感じてくれていると、私は感覚でわかった。
私が苦しい時、私以上に苦しそうな顔をしている彼。

この気持ちと同じなんだろう。

そう気づけて、本当に今日は意味のある日だったと感じた。

食事を終えると、つい眠くなって私はいつの間にか彼の肩にもたれて眠ってしまった。

「ごめんなさい。疲れてるのに。」
目が覚めてすぐに彼の方を見る。

仕事で疲れているのに。
私のせいで彼はシャワーすら浴びられていない。