記憶喪失の妻は一途な夫(外科医)に溺愛される

「出会った時の桐乃も、再会した時の桐乃も、そして今の桐乃も、愛してる。どんどん俺の気持ちが膨らむ。愛する気持ちに限界なんてないって、俺は知った。たとえ記憶を失っていても、俺は今の桐乃にもう一度恋に落ちた。」
私の頬を包み込みながら、ふっと笑う紫苑。

「俺たちにとって、今日は大きな意味があった。隔ててたもの、取っ払えたような気がするんだ。」

彼の言った、大切な時間、大切な瞬間。

私にとってもそうだ。

”今”が私の人生で大切な瞬間になる。
「愛してる」
紫苑はそう言ってもう一度私にキスをしてくれた。

そのキスは私が知っている中でも一番熱く、彼の気持ちが流れ込んでくるかのような、想いが溢れるキスだった。