記憶喪失の妻は一途な夫(外科医)に溺愛される

無理はしない。

彼との約束を思い出しながら、私は箱の蓋を開ける。

そこに詰まっている私の過去。


懐かしアルバムを手にとり、私は時間を忘れて懐かしい世界にひきこまれた。


~♪

携帯電話の着信音に私は慌ててリビングへ向かう。

「はい」
ディスプレイを見ないまま画面をスライドさせた私。
『俺。紫苑です。体調はどう?無理してない?つわりは?頭痛は?』
急き立てるように話始める彼に、どれだけ彼が私を心配してくれているか伝わり、心が温かくなった。