記憶喪失の妻は一途な夫(外科医)に溺愛される

夢にうなされることが多い私。
夜中に彼が私を起こしてくれて、抱きしめ背中をさすってくれたり、夢の世界でいい夢をみられるようにと、おまじないのように髪を撫でてくれる。

その心地よさが私を安心させてくれた。


寝室にはウォークインクローゼットがある。
そこにはいろいろな衣服以外のものも置かれていて、私は紫苑から私の想いでのものもたくさんあることを聞いていた。

彼はいつでも私が中をみられるようにと、箱を手の届く安全な場所に移動してくれた。

中には見覚えのある古いケースや箱もある。
私は両親とマンションに暮らしていたため、そこは引き払って荷物をこっちに運んだらしい。

幼いころからの想いでのものや両親の遺品もそこにあった。