「誰っ!?」

「落ち着け。俺だ。夫だ。」

「へっ!?」

まぶしい光に目を細める。
そこにぼんやりと浮かんで見えるのは・・・知らない男性。

至近距離で私を見つめるその人の瞳は心配そうに細められていて、明らかに私を知っている目をしている。

こんなにかっこいい人だったら絶対に忘れないはずと思えるほどのイケメ・・・ンっ!?

って今、この人なんて言った!?

思い出そうとすると、ズキンと頭が痛んで思わず顔をゆがめた。