港区は、勤めてる病院から、車で20分くらいの距離だった。
「ごめんね。わざわざ来させて。」
「いいよ。遠くないし。」
「実はね、今、ここに住んでるんだ。」
「そうなんだ。」
15階建てのマンションだった。
「すごいね。何階に住んでるの?」
「15階。」
「一番上じゃん。」

エレベーターの15階を押すためには、顔が必要だったため、顔認証した。
「すごいシステム」
15階のボタンが押せるのは、顔認証した人のみ。

15階まで上がると、ロビーがあり、その先に、玄関があった。
そこは、指紋認証で開く。
入ると、大理石。
奥には広いリビング。リビングからは夜景が見えた。
ベランダもある。
「素敵なとこに住んでるんだね。」