しばらくして、椿季の父親が迎えに来て、連絡先を交換しないまま、その日は別れた。

「桜姫、ごめん!」

家に帰り、椿季は桜姫に電話をする。

『何してんのぉ!?』

桜姫はあきれている。

『彼氏のお兄さんに偲月さんの連絡先、聞いておくから、あたしから偲月さんの連絡先聞いたらすぐにメールしてよ?』

「ありがとう、桜姫!」

桜姫との電話を切って、しばらくすると桜姫から偲月のメールアドレスが書かれたメールが届いた。

椿季は偲月にメールを送った‐。