メールを見ると、椿季は、何も知らない祖父の部屋に行き、偲月が好きだった怖い番組を見て、ソッと涙を流した‐。

別れたと知ると母親は、

『どうせなら誕生日プレゼントを貰えばよかったのに…』

などと言ってきたのだ。


ねぇ、もしわたしが高校生じゃなかったら…。

ちゃんと自分の意思を持っていたら、別れる事はなかったのかな…?

しーちゃん、こちらこそありがとう、だよ!


【 完 】